ラジオ局に欠かせないラジオショッピング
ラジオショッピングは通信販売の方法の一つとして古くから活用されています。ラジオ番組として商品宣伝番組を仕立てる、あるいは音楽番組などの枠の一部を使ってパーソナリティが紹介するなどの方法があり、購入希望者は紹介された電話番号などに電話をかけて商品を買うことができます。ラジオショッピングの歴史は1922年まで遡り、アメリカのシアーズ・ローバック・アグリカルチュラル・ファウンデーション社が行った提供番組が最初とされています。日本で最初のラジオショッピングは1973年の文化放送からで、この時は関連会社である文化放送開発センターが開始しました。
以降、日本のラジオにとっても欠かせない存在となっています。一口にラジオショッピングとまとめても複数の方法がありますが、基本的にはラジオ局かそのグループ企業、関連会社などが行うのが通例です。一方でラジオ局とは関係のない企業が放送枠を購入して、そこで自社商品の宣伝や通販を行う形式はスポンサー通販と呼ばれ、近年増加しつつある形式となっています。スポンサー通販の商品ラインナップは家電や美容、生活雑貨などが中心です。
ラジオショッピングはテレビCMと比較すると広告制作費用を低く抑えられる他、原稿の作成や商品紹介を自社で行うことができるなどのメリットがあります。また、ラジオ媒体の特性から映像なしで宣伝を行うため、実物の紹介が難しい商品も取り扱いやすい点もメリットです。